好き
ずっと気づいてほしかった
「私ね。ずっと誰かに気づいてほしかったの。
いつもね、私が体調崩すと椿も体調崩すの。
病人が一人いるだけでも大変なのに、
私まで迷惑かけられない。
言ったら言ったで『またか 』みたいな
顔されるの。
だから、我慢するしかなかった。
家にいても、学校にいても
私がしんどそうだったら
みんなウザそうな顔するの。
本当に信じられるのは
親友の華しかいなかったの。
華だけは気づいてくれるの。いつも。
でもね、華にも他の友達がいるから...
私ばっかり見ていられない。
だから、本当に、誰にも言えなかった。
特にお兄ちゃんには。
たぶんお兄ちゃんは、私が嫌いだから。」
思っていたこと、これまでのことを
全部話したら、なんだかスッキリした。
それと同時に、止まりかけていた涙が
再び溢れた。
手の震えが止まらない。
熱も上がってきたみたい...
どうしよう...
体が動かない...
何も、考えられない...
意識飛んじゃうっ.....