好き



しばらく泣き続けて、
気づいたら眠ってしまっていた。






目が覚めて一番に見えたのは
お兄ちゃんの顔だった。





どうしてお兄ちゃんがいるんだろう・・・




運ばれた日から1度も会っていなかったから
すごく、気まづい。






鈴也「大丈夫か??
運ばれたって聞いた。」







「大丈夫。ありがとう。」







鈴也「なんで、体調悪いって言わなかったんだ?」






・・・聞かれると思った。
言わなかったんじゃなくて、言えなかっただけ。
お兄ちゃんには、言いたくない・・・。








「・・・関係、ないじゃん。
お兄ちゃんには、言いたくない。」








────パシンッ







え・・・?
何?

嫌!嫌だ!
嫌・・・







「嫌!嫌!嫌いやいやいや!いやああああああああああああ!」









鈴也「ごめん!柚花!落ち着いて!!」







私は、パニックになっていた。





「ハアハアハアハアハアハアハアハアハアハア・・・ゲホッ
ッ──ハアハアハアハアハアハアハアハアハアいやっハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハア・・・」




苦しいっ!
息ができない
誰か!助けて・・・
助けて・・・



助けて・・・彼方くんっ











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