好き
〈柚花Side〉
───コンコンコン
ん・・・?
ドアのノック音で目が覚めた。
『柚花ちゃん、入るよ?』
そう言って入ってきたのは彼方くん。
彼方「おはよう。2時間くらい眠ってたよ。
もう苦しくない?」
「あれ?私・・・」
あ・・・
そっか、お兄ちゃんに叩かれて・・・
「──ッツハッハッハァッハァッケホッ」
あ、あれ?
息ってどうやってするんだっけ・・・
どうしよう。
どうしよう。
どうしよう。
いやだ、いやだ、いやだ!
彼方「柚花ちゃん!
大丈夫だよ。ゆーっくり息しよう。」
「ハァッハァッ・・・も、わかんなッツいッツハァッ
いやっハァハアハアハアッツんッヒッ」
彼方「柚花ちゃん。俺のこと見て。
大丈夫だよ。俺がついてる。
一緒にゆっくり息をしよう。」