心に悪夢を潜ませ
ライヒェさんは納めていた杖を取り出し、草を杖でないだ。
すると突如草は急速に育ち、花を咲かせ、枯れていった。
「…すごい」
「なん通りもの使い方があるのが魔術です。限界がないから面白い」
「…でも」
学びたい、王の下で学べばもしかしたらもっと凄い魔法が使えるようになるかもしれない!
でも…それは戦いのためにしか適応しない。
「…傍観の立場に下りますか?」
エカイユさんは呟くように言った。