重い想われ 降り振られ
急いで化粧室まで運び、すぐに真理子を中に押し込んだ。

小林は二人を見届けると、橘達の所に戻って事情を話す。

「ちょっと香田さん無理みたいだから、送って行くわ。」

すると遠藤と松田が「えっー」と不満の声を上げた。

「これから俺らだけで二次会しよーって言ってたとこなのに。」

松田が口をとがらせ、拗ねる素振りをする。

「誰か他の人に任せられないの?」

遠藤も残念そうに小林を引き留める。

「うちの課の連中酒好きだからさ、みんなすでに酔っぱらいなんだ。」

そう言い残し、荷物を取りに足早に去っていく。

小林は自分の荷物と真理子の荷物を抱え、すぐに化粧室に向かった。

すると、ちょうど真理子と菜奈が化粧室から出てくるところだった。

「森川さん、香田さん僕が送って行くわ。」

真理子は依然としてフラフラ状態。

「小林さん、いいんですか?」

菜奈が申し訳なさそうに答える。
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