重い想われ 降り振られ
真理子はそのまま崩れ落ちた。

怪我のせいで、熱が出てきたようだ。

橘はすぐにタクシーを捕まえて、部屋に連れ帰った。

橘の部屋の橘のベットの上に、真理子を寝かせた。

寝室を出ると、ドアチャイムが鳴った。

インターホンに橘が出ると、遠藤だった。

「あのさぁ橘。それが・・・。」

歯切れの悪い遠藤に橘は疑問に思いつつ、とりあえずロックを解除した。

「とにかく上がってこいよ。」

玄関に向かい、鍵を開けた。

すぐに遠藤と松田と・・・小林が来ていた。

橘は三人を部屋に上げた。

「これ、香田さんの鞄と眼鏡。眼鏡はちょっと割れちゃってたけど。」

遠藤から真理子の鞄を受け取り、カウンターに置いた。

「小林には、僕から連絡入れたんだけど・・・。」

遠藤は気まずそうに言う。
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