重い想われ 降り振られ
急にいつもの感覚で起き上がったせいで、体じゅうが悲鳴をあげる。

「痛ったたた・・・。」

橘も起き上がり、真理子の背中を撫でる。

「大丈夫か?」

真理子はふぅ~っと息を吐き、橘に言う。

「シャワー借りていいですか?」

「いいけど、一人で入れるのか?・・・一緒に入るか?」

「・・・・・・一人で入れます。」

真っ赤になった顔を手で半分隠し、ベットの下に落ちている服を取ろうとした。

体を曲げる事が出来ず、手を伸ばすが届かない。

橘が立ち上がり、真理子に服を拾って渡した。

服を羽織った真理子を、橘が抱きかかえ立たせた。

「あー、着替え無かったな。朝飯食い終わったら、取りに行くか。」

真理子は頷き、バスルームに向かった。

橘は寝室のカーテンを開き、眩しい太陽の光を浴びた。

遠くでシャワーの水が流れる音が聞こえてくる。
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