重い想われ 降り振られ
“まさかメールしてくるなんて思わなかった。”

返事を見て、真理子はまたすぐにメールを送信した。

“今から電話してもいい?”

菜奈は“いいよ。”と返事をしてきた。

真理子はすぐに菜奈の携帯に電話した。

呼び出し音数回で菜奈は電話に出た。

「深夜に電話しちゃってごめんね。眠ってた?」

真理子の普段と変わらぬ優しい声が、菜奈の耳に届く。

「昼間寝ちゃってたから目が冴えちゃってて・・・起きてたよ。」

「今日小林さんが来て、菜奈ちゃんが今朝倒れたって聞いたから、
少し心配になっちゃって、ごめんね。」

菜奈は少し沈黙した後、小さな声で答えた。

「なら、妊娠した事も聞いてるのかな?」

「うん。」

真理子の視界が少し曇った。

今までのように、気軽に菜奈と話なんてできないと思い込んでいた。
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