重い想われ 降り振られ
真理子が申し訳なさそうに言う。

「いや、もう駅まで来ている。」

橘が言うと「よかった間に合って。」と真理子が安堵した。

「帰りに駅傍のお店に、予約しといた物を取りに行ってもらっていいですか?」

真理子に言われ、橘は快く引き受けた。

店に着き橘は『なるほど。』と納得した。

ついでに酒屋により、ビールやお酒を購入し帰宅した。

帰ってきた橘を真理子は玄関で出迎え、大量の荷物を一緒に運んだ。

キッチンまで荷物を運び終え手が空くと、橘は「ただいま。」と
真理子を抱き寄せキスをした。

少し頬を染めながら、真理子は「おかえりなさい。」と言った。

綺麗に片付いた部屋と作りかけの料理を見て橘は
「あまり無理するなって言っただろ。」
と少し叱った。

真理子は「平気だから。」と嬉しそうにほほ笑む。

橘が真理子の頬に触れると、玄関チャイムが鳴った。
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