重い想われ 降り振られ
ホテルの最上階にある展望レストランでディナーを二人で楽しんだ。

真理子は飲みやすいフルーツジュースだと勘違いし、ワインを大量に飲んでしまい
店を出る頃にはフラフラになっていた。

眺める景色と楽しい小林の会話に酔いしれ、疲れも出たのだろう、
真理子は小林に支えられながら部屋に案内された。

酔った真理子のために、小林が部屋を用意したのだ。

ベットの淵に真理子を座らせ、水を差し出した。

真理子はグラスに入った水を飲み干し、空になったグラスを小林に渡した。

「ごめんなさい。せっかくの時間をこんな形でダメにしてしまって・・・。」

ふわふわとする思考の中で、真理子は小林に告げた。

小林は受け取ったグラスをテーブルに置き、真理子を優しく倒した。

「小林・・・さん?」

無防備な真理子の様子に、小林は腕を抑えキスをした。

真理子は慌てて小林の手を振りほどこうとする。

「だめ!駄目です。こんな事・・・。」

小林は腕を緩めず、真理子に再び顔を近づけてきた。
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