重い想われ 降り振られ
小林の腕の中で、真理子は言った。

「今日は橘さんの事を、小林さんにお話しするつもりで来たんです。」

真理子の言葉に小林は目を伏せ、腕にぎゅっと力をこめる。

「もぅ何も言わないで。今だけ、しばらくこのままでいさせて・・・。
僕の腕の中で、他の男の事を口にしないで・・・。」

真理子は小林の腕の中で静かに目を閉じた。
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