重い想われ 降り振られ
結局真理子は、菜奈に二次会で何があったのかを聞けず・・・。

聞いた所で、逆に真理子と小林がその後どうしたのか聞かれるのも困る。

なのでその話は、真理子からは口に出さないようにする事にした。

肝心の小林は、社内には居なかった。

菜奈によると朝一で寄る所があるらしく、そのまま外周りに行くと

先ほど電話連絡があったようだ。

ほっと胸をなでおろす真理子。

まだ少し、小林と対面する勇気が真理子には無かった。

「おぅ、香田。」

後ろから真理子は呼ばれて振り返ると、課長が立っていた。

「こないだはちょっと飲ませすぎちまってすまんかったな。
悪いんだが、森川と二人で倉庫まで行って、去年の資料を持ってきてくれや。」

課長は真理子の肩をポンポンと軽く叩き、
必要な資料のリストが書かれたメモを手渡して、自分のデスクに戻って行った。

メモを手に、真理子と菜奈は地下の倉庫に向かった。

地下という事もあり、暗く湿気った空気が漂う倉庫の扉を開けた。
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