重い想われ 降り振られ
会社を出て、真理子はそのまま病院に行き帰宅した。

病院で点滴を受け、一時的に熱を下げてもらえたので体はラクになった。

コンビニで食物を買ってきたので少し食べた後、
薬を飲んで自分のベットにもぞもぞと潜った。

薬のせいか、瞼を閉じてすぐに眠りに落ちた。

眠っていた真理子を起こしたのは、携帯の着信音だった。

表示を確認すると、相手は菜奈だった。

「真理ちゃん調子どう?今から真理ちゃん家ごはん作りに行くね!」

時計を確認すると、すでに19時を回っている。

携帯を切って30分ほどで玄関のチャイムが鳴った。

ストールを肩にかけ、玄関の鍵を開ける。

扉の先には、菜奈と小林が並んで立っていた。

「調子どう?」

小林が真理子を気遣う。

「帰りに病院よって薬もらってきたので、そんなに悪くないですよ。」

心配させないように、真理子も元気そうに振る舞う。
< 43 / 236 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop