重い想われ 降り振られ
お昼をすぎた頃、真理子は橘が置いて行ったプリンを食べていた。

袋の中にはスポーツドリンクやミネラルウォーター、デザートに、
コンビニのおにぎりが沢山入っていた。

おかげで真理子の部屋の冷蔵庫は充実した。

『後でお金、請求されるのだろうか・・・?』

少々不安に思いながらも、ありがたくいただいた。

キッチンで後片付けをしていると、ドアチャイムが鳴る。

小林が営業の帰りで、近くまできたから寄ったらしい。

「顔色もよくなって、調子いいみたいだね。」

部屋に上がると、小林は「お昼ご飯、一緒にどう?」と、
牛丼を二人分テイクアウトしてきたらしく、テーブルに広げた。

「すみません。こんな事までしてもらって・・・。」

真理子が謝ると、小林は割り箸を取りだしながら

「僕も香田さんと一緒にごはん食べれるし、お腹すいてたからいいんだよ。」

と言って、牛丼を食べ始めた。

食べ終わると小林は「まだ行かなくちゃいけない所がある。」と帰ってしまった。
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