重い想われ 降り振られ

「香田。森川と一緒に会議の準備してきてくれ。」

課長が両手に抱えるほどのファイルや書類を、真理子のデスクにどさっと置いた。

「必要な資料とコピーも人数分、用意しておいてくれ。」

課長は忙しそうに、自分のデスクに戻って行ってしまった。

「菜奈ちゃん、運ぶの手伝って。」

菜奈はすぐにパソコンのキーボードから手を放し、立ち上がると
課長の持ってきたファイルを半分持った。

「第二会議室でいいんだよね？」

菜奈が扉を開け、廊下に先に出た。

真理子も「そうだよ。」と菜奈に声をかけ、後を追う。

課長から渡されたメモを確認しながら、会議室に向かう。

会議室のテーブルにファイルや書類を置き、菜奈にもメモを見せた。

「結構、量あるね。とりあえず先に資料取りに行こうかな。」

菜奈がメモを受け取り、地下の倉庫に向かう。

「私はコピー室寄ってから、そっち向かうね。」

真理子は菜奈に声を掛けて、コピー室に向かった。