拾った子犬(系男子)は身元不明
「わかってるよ・・・」
「俺が、男やってわかってて抱きついてるってことですか?」
男とわかってて抱きついてる、確かにそうなのだが、そう言われると違う気する。
「・・・・・」
「俺、大学に真面目に勉強しに行こうと思ってたんですよ。
千夏さんから見れば、ガキかも知れませんけど、けっこうモテたんです。」
それは、言われなくてもわかる。
そう言ってやりたいのに、なぜか声は出ない。
「でも、大学は必死で勉強しようと思ってました。遊ばんと、バイトして生活費稼いで、勉強を死ぬ気でやろうって。
なのに、あなたが、千夏さんが現れたから、俺の大学生活の予定が狂ってしまいそうです。」
そう言って、私をそっと放した。
夏樹君から離れると、今度は、その目にとらわれる。
「千夏さん、この間のお礼、ちょっと待ってもらえませんか?」
「え?」
「俺、自分で稼いだ金であなたにお礼がしたいんです。
稼いだって言っても、バイトでになりますけど。自己満足な気もするんですけど、そうしたいんです。
ええですか?」
真っ直ぐな見つめられながら言われると、どうしたら良いのかわからなくなる。
「俺が、男やってわかってて抱きついてるってことですか?」
男とわかってて抱きついてる、確かにそうなのだが、そう言われると違う気する。
「・・・・・」
「俺、大学に真面目に勉強しに行こうと思ってたんですよ。
千夏さんから見れば、ガキかも知れませんけど、けっこうモテたんです。」
それは、言われなくてもわかる。
そう言ってやりたいのに、なぜか声は出ない。
「でも、大学は必死で勉強しようと思ってました。遊ばんと、バイトして生活費稼いで、勉強を死ぬ気でやろうって。
なのに、あなたが、千夏さんが現れたから、俺の大学生活の予定が狂ってしまいそうです。」
そう言って、私をそっと放した。
夏樹君から離れると、今度は、その目にとらわれる。
「千夏さん、この間のお礼、ちょっと待ってもらえませんか?」
「え?」
「俺、自分で稼いだ金であなたにお礼がしたいんです。
稼いだって言っても、バイトでになりますけど。自己満足な気もするんですけど、そうしたいんです。
ええですか?」
真っ直ぐな見つめられながら言われると、どうしたら良いのかわからなくなる。