拾った子犬(系男子)は身元不明
「じゃあ、忘れんといてくださいね。
何か、千夏さんって、時間が経つに連れて、俺がお礼に来るのか疑い出しそう。
そんで、別にお礼に来んでもええとか思い始めるんです。大学が楽しくて、自分のこと何て忘れとるやろうって」
そう思う自分が簡単に想像できて、何も言えない。
「そんなん、あきませんよ。」
夏樹君は、私の手をギュッと握って言った。
「勉強一筋の大学生活送ろ思ってた俺の頭を、こんなにも占領するんやから、千夏さんもちょっとは俺のこと考えてください。」
自分の顔が熱くなっていくのがわかる。
「イケメンにそんなこと言われるなんて、照れるな〜」
恥ずかしくて、誤摩化すように言うと、夏樹君は、眉間に皺を寄せた。
「それ、そのイケメンってのも・・・」
「へ?」
「そのイケメンってのも、千夏さんが俺を男として見てない証拠ですよ。」
「そ、そうかな?」
「じゃあ、千夏さんは、自分の気になる人に、イケメンなんて言える性格ですか?」
「・・・」
そう言われれば、それま無理な気がする。
何で、夏樹君にわかるんだろう。
「まぁ、今は実際ガキやから、これ以上は何も言いませんけど。」
そう言って、私から手を放した。
何か、千夏さんって、時間が経つに連れて、俺がお礼に来るのか疑い出しそう。
そんで、別にお礼に来んでもええとか思い始めるんです。大学が楽しくて、自分のこと何て忘れとるやろうって」
そう思う自分が簡単に想像できて、何も言えない。
「そんなん、あきませんよ。」
夏樹君は、私の手をギュッと握って言った。
「勉強一筋の大学生活送ろ思ってた俺の頭を、こんなにも占領するんやから、千夏さんもちょっとは俺のこと考えてください。」
自分の顔が熱くなっていくのがわかる。
「イケメンにそんなこと言われるなんて、照れるな〜」
恥ずかしくて、誤摩化すように言うと、夏樹君は、眉間に皺を寄せた。
「それ、そのイケメンってのも・・・」
「へ?」
「そのイケメンってのも、千夏さんが俺を男として見てない証拠ですよ。」
「そ、そうかな?」
「じゃあ、千夏さんは、自分の気になる人に、イケメンなんて言える性格ですか?」
「・・・」
そう言われれば、それま無理な気がする。
何で、夏樹君にわかるんだろう。
「まぁ、今は実際ガキやから、これ以上は何も言いませんけど。」
そう言って、私から手を放した。