龍蝶~闇に隠された愛~【上・完】
「…そういう梨華はどうなんだよ。」

「なにが?」

(おい…)

「何がって…部活だよ。」

俺は呆れて言う。

「あ…あぁ。部活ね。やってないよ。」

「なんで?」

俺は少しやり返そうと思い同じようをきいた。

「なんでって…」

梨華は困ったような顔で首をかしげた。

「ふは。」

「な、なんで笑ってるの!?」

「だって…お前面白いんだよ。くくっ…」

俺は腹を抱えて笑った。

「え?えぇ!?」

梨華は何も気づいていない。

「お前俺がやり返してたことわかんなかったのか?」

笑いをこらえて俺は梨華に言う。

「やり返すって…え?なんのこと?」

< 23 / 114 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop