龍蝶~闇に隠された愛~【上・完】
「だから…なんでお前が泣くんだよ」

「一翔のばかぁ…」

「あぁもううぜぇ!!ほら泣くな!!」

一翔はそういい梨華を抱き寄せる。

「ほら…触れてる。一翔は汚くなんてないっ…」

「わかったよ。俺が悪かった。だから泣きやめ。」

「ん…グスッ…ズビッ…」

「…お前…ほんとに女か?」

一翔はそう言う。

「なっ!?なんでそんなことっ…!!」

「鼻水ダラダラの女好きになった覚えは俺にはないぞ?」

一翔はそういいティッシュを渡す。

「ズズッー…ズビッ…すいませんねぇ…」

梨華はそういい部屋を出ていこうとする。

「ふは。冗談だよ。好きに決まってんだろ?」

一翔はそういい後ろから抱きしめた。
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