愛しい君に何度でも




先輩はその私より大きくて温かい手で頭をグイッと優しく押して、席の前まで誘導した。



てか今大隅って呼んだ?


名前覚えててくれたとか、嬉しすぎる!




とにかくお礼をっ!



「あ、ありがとうございます」



「別に」




先輩はそれだけ言い、窓の外の景色を眺めた。





い、今じゃないか?タイミング。





ふぅ、と呼吸を置き、またバックからぶつを取り出した。




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