愛しい君に何度でも
「あ、の…先輩。お弁当を…」
目の前にいる先輩に渡し出す。
手が震えて上手く渡せない。
さっきの勢いどこいったの私。
緊張してるって自分でも分かるくらい寒気がして鳥肌が立った。
今もう6月なのに…
やっぱり顔が見れなくて下に目線をさげ、受け取ってくれるのを待った。
中々受け取ってもらえなくて、あぁ今日もダメか…と思ったが
「…ありがとう。」
先輩はいつもと違う言葉を発し、受け取ってお弁当をバックの中につめた。