愛しい君に何度でも
「目赤い…」
先輩はそう言って私の目に触れてきた。
____え…
隣に座っているので、先輩の顔が近すぎて顔が一気に赤くなった。
「あの、いや、それは…」
「やっぱり早起きしたから?」
「へ?」
先輩は触れていた手を離し、目線を私から前へズラした。
「だから、弁当作んなくていいよって言ったのに。
お前は本当に分かってない」
先輩はバックから保冷剤とタオルを出した。
____暑いから、部活で使うんだろうな。
だが、それを私に渡して
「ん。」
と言った。