愛しい君に何度でも




「目赤い…」



先輩はそう言って私の目に触れてきた。



____え…




隣に座っているので、先輩の顔が近すぎて顔が一気に赤くなった。




「あの、いや、それは…」



「やっぱり早起きしたから?」



「へ?」




先輩は触れていた手を離し、目線を私から前へズラした。




「だから、弁当作んなくていいよって言ったのに。
お前は本当に分かってない」



先輩はバックから保冷剤とタオルを出した。


____暑いから、部活で使うんだろうな。



だが、それを私に渡して



「ん。」



と言った。




< 48 / 109 >

この作品をシェア

pagetop