愛しい君に何度でも

勇気





「せんぱーい!

おはようございます!

あ、これどうぞ」



私の毎日の習慣は変わらず、朝早く起きてお弁当を作る。



それがもう私の中での日課になっていた。



まぁ私の愛はこんなもんじゃないけどね!




「大隅…言っとくけど、別に作ってくるの許したわけじゃないし、大声で呼ぶな。

うるさいし、迷惑」




なんてゆうか、あれから全然変わってないし、むしろもっと悪くなったような気がするのは気のせいだよね⁈



そう思いたい…




「今日は先輩の好き嫌いを直そうと思って、人参尽くしですよ!

残さず食べてくださいね、はい!」




そう言って先輩に差し出す。


私の強引さも変わらずです。




「絶対いらない。食べる気しない。

てかお前は俺の親か」



先輩は私が差し出したお弁当をグイッと押し返して、ため息をついた。



「あ、先輩。幸せ逃げましたね!」



ニコッと笑って欠かさずお弁当をもう一度差し出す。




____私だって負けないんだから。




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