愛しい君に何度でも
「ちょ、ちょっと待ってください先輩〜」
私は先輩について行くように電車に乗り込んだ。
今日はいつもより混んでる…
これじゃ先輩とゆっくり話せないじゃん。
もう電車のバカ。
私は心の中でそう叫び先輩がいる方へ視線を向けた。
近くにいる女の人から車両の、端っこにいる人まで先輩をジッと見つめている。
イケメン、だからなぁ。
学校でも有名だし、ここら辺でも一番って言っていいほどかっこいいんじゃないかな?
それくらい先輩はスゴイ。
しかも頭も運動神経も良いんだよね。
本当に完璧王子って感じ。