愛しい君に何度でも
先輩と話せなかったのは残念だったけど、一度だけ目が合っただけでそれだけで私は十分だった。
「いや、そこはもっと積極的に頑張りなさいよ」
教室に入ってゆずにそのことを言ったら、何故か私はダメだしされた。
「いい?
鹿野先輩みたいなレア物は、積極的かつ効率よくやらないと落ちないわよ⁇」
「そんな事言われても…私だってやってるつもり」
「つもりじゃなくて、完璧にやるのよ」
私が言ったことに対して、またもやダメだしをするゆず。
頼りにはなるんだけど、ゆずは直球過ぎるんだよね。
私の身にもなってほしいわ、全く。
「はーい、じゃあどうしたらいいですか?ゆず先生」
私は手を上げてゆずに質問。
「もうすぐ夏休みに入るんだから、そこで頑張ればいいんじゃない?」