愛しい君に何度でも




先輩は悔しくなかったのかな?



と私は思って、先輩にお疲れ様って言おうと控え室に向かうと、声を押し殺して泣いている先輩の姿を見てしまった。



そっか。そうだよね。



悔しくないわけないよね。




____不器用な人だなぁ。



私はそんな先輩を見てそう思った。




もうあんな先輩は見たくないし、うるさくして集中力を途切れさせたくないし。




だから放課後の体育館には絶対近寄らないようにしていた。



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