愛しい君に何度でも




私はそう言い先輩にお弁当を出した。





「…あのさ、毎朝だけどいらないって言ってるよね?」



「で、でも…」



『1番線に電車が参ります。黄色い線に下がってお待ち下さい。繰り返します____』





先輩になんとか受け取ってもらおうと思ったが、私の声はアナウンスによって消えてしまった。




____アナウンスのバカ!



そんな事を思っていたら、いつの間にか電車が来てスタスタと先輩は乗ってしまった。




めげないもんっ!



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