愛しい君に何度でも




「奏多…?」


「…手伝ってやる」


「なんで上からなの?」




意味不明の行動をする奏多にふふっと笑いながら答えた私は、しおりを順番に重ねていった。








「奏多、部活はいいの?」


「今から行ってもどうせ終わってる」


「えっ、もうそんな時間?!」


「いや、今日俺たちの後にバレー部が使うんだと」






勘違いしてイスから立ち上がった私。


そして奏多の一言ですぐに座った。




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