(完)ずっと君といれるなら 〜再会〜
「じゃー、あたし体育館だから、バイバイ。」


「「バイバーイ‼︎」


バスケ部の珠璃と別れ、他愛のない会話をしながら歩いていると後ろから声をかけられた。



「森山!」



振り向いた先には走ってきたのか息が荒くしている1年生からの友達である新谷雄也がいた。



頭が良くて、結構なイケメンで、女子からの人気もある。



「雄也!また同クラだねー。よろしく〜」



「ああ、よろしく!ってそうじゃなくて、これ、やるよ」



「えーくれんの?じゃー、もらうー。ありがとー!中見ていい?」



雄也から手渡された包装紙に包まれた正方形の薄い何か。



返事を聞いて、包装紙を綺麗に外した。



中身を見た瞬間、手が震えだした。



「うっ…うそっ!インベーダーのインディーズ時代のアルバムじゃん‼︎どこで手に入れたの⁉︎てか、もらっていいの?」



「ああ、昨日中古屋で見つけてさ。
俺は持ってるからやるよ」



照れ臭そうに頭をかきながら雄也は言った。



「本当にーーっ?超ありがとう!嬉しすぎるよっ!」



CDを胸にだいて飛び跳ねる。



インベーダーって言うのは私が大好きなバンド。



雄也とはこのバンドがお互い好きってことで仲良くなった。




それにしても…
このアルバムだけ探しても見つからなくて、凄いショックだったんだよね。



嬉しすぎて、雄也の後ろに神々しい光が見える。








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