(完)ずっと君といれるなら 〜再会〜
全ての質問に答え、さすがに疲れて、準備してくると伝え、部室を出ようとした時だった。


グイッ


力強い力で後ろに引っ張られ、よろけてしまった。


後ろを振り向いた瞬間。



ポコッ



可愛らしい音と共に私の頭に軽い痛みが走った。


音は可愛くったって痛い。


叩いた張本人であることを示す丸めたいつかの大会のパンフレットを片手に持った蓮を睨み付けた。


「いきなり何⁉︎」



頭をさすりながら声を荒げる。



蓮は不機嫌そうに丸めたパンフレットで自分の肩をポンポンと軽快に叩く。


何だ。


この人も不機嫌なのか?


今日は不機嫌デーか?



イライラしながらも頭をさするのはやめない。




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