(完)ずっと君といれるなら 〜再会〜
「葉月‼︎」

自分の名前を呼ぶ声に思わず目を開いた、その瞳にはエースさんは写っていなかった。


これは誰かの腕の中。

これは海斗の…。


「海斗くん⁉︎」

私の予想は立花さんやエースさんの悲鳴にも似た声で当たっていることを知った。

何で…海斗が…。

状況がうまく飲み込めず、ボーッと腕の中で立ち尽くす。

しばらくして、海斗の体温から離れたかと思うと、初めて聞く海斗の怒声が響いた。


「てめえら。次、葉月に手ェ出したら女だろうと許さねえぞ。」






< 196 / 300 >

この作品をシェア

pagetop