(完)ずっと君といれるなら 〜再会〜
そして、2人掛けのベンチに座り、ポンポンと隣に座るよう促した。


戸惑いながらも腰掛ける。


しばらく無言が続いたが、ようやく海斗が口を開いた。


「あんさ、俺の好きなやつ誰だと思ってる?」


「は?」


思わず、そんな返事をしてしまう。

何故いきなりそうなった?

いつだってこいつは私を馬鹿にして…


「そりゃー、舞友なんじゃないの?」


憎しみを込めながらそう言うと、その瞬間、海斗は深いため息をついた。


「やっぱ、そう思ってたか。」


「はあ?」


さっき同じような返事をする。

この会話の意味がわからない。


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