(完)ずっと君といれるなら 〜再会〜



『私立桜武高校 ー 星陵学園』


とうとうこの日が来た。


不安と期待で胸の鼓動が止まらない。


ベンチに入ることのできない私はスタンド席で結衣ちゃんや他の部員、学校関係者の人たちとともに見守る。


そっと結衣ちゃんや、部員の方に目をやると、一目でわかるほど緊張している様子だ。


ここは私がしっかりしないと。


「みんな、緊張解いて!うちらから声出していくよ!」


なるべく声が震えないように腹筋に力を込めて喋る。


私の言葉にみんなが大きく頷き、諸々に返事をする。


パシンッと両頬を叩く。


大丈夫だと必死に言い聞かせる。





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