(完)ずっと君といれるなら 〜再会〜
あれから2時間が過ぎてやっと帰る時間となった。

まだまだ、寒いからあっという間に暗くなる。

咲絢さんと急いで片付けを終わらして、校門のところで別れた。

「ふう。」

溜息をついてダラダラと歩き出した。

ここへは電車で通っている。


歩いたら…んー、私の場合1時間かかりそう。

そばにある駅を目指して定期券を取り出して歩く。

「葉月‼︎」

その声の主は振り返らなくてもわかる。

「海斗、あんた自転車なんだ。」

「まーな。乗ってくか?」

そう言って、海斗は後ろの荷台をポンポンと手のひらで叩く。

「もちろーん♪」

話し相手もいない通学電車には飽きてきたところだ。

寒そうだけどそこは我慢して。

私は荷台にまたがった。

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