(完)ずっと君といれるなら 〜再会〜
「お姉ちゃーん。ごはーんだよおー‼︎」


妹である満月(ミツキ)の声に返事をしてのそりとベッドから立ち上がった。



「もう、遅いよう。おかげで私も食べれないじゃない。」


「すみませんねえ。」


あの頃からは想像出来ない光景。


家族全員が私を待って、全員で食事を始めるなんて。


これも全部、海斗のおかげ。


あれだけ厳しかったお父さんはその裏に優しさを持つようになり、


お父さんに何も言えなかったお母さんは自分の意見をちゃんと主張するようになり。


海斗の優しさが私を変え、家族を変えたのだ。


そして、我が家には家族がもう一人増えた。

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