(完)ずっと君といれるなら 〜再会〜
「いいか‼︎去年の悔しさを晴らすためにも絶対に勝つぞ‼︎
そして、去年の結果を抜くんだ!」

「うっす‼︎」

監督の真剣な眼差しに押されて、みんなも力強く頷く。


「桜武魂見せてやんぞ‼︎」

「おお‼︎」

コート内で肩を組み円になって蓮がそれぞれの顔を見回しながら叫ぶ。

それに合わせてみんな返事をした。

今年こそ全国大会優勝したい。

監督の喜ぶ顔を見たい。

みんなそれぞれ優勝をしたいと願い、そしてその思いの中に監督への思いが存在する。

マネージャーだって同じだ。

「絶対、優勝するんだからね…。」

誰にも聞こえないように小さく呟いて、腕の中にあるバインダーを力を込めて持ち直した。

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