(完)ずっと君といれるなら 〜再会〜
審判の甲高いホイッスルの音で試合が始まった。

海斗っ‼︎

いつもと同じでトップの海斗を見つめる。

「…うそ…。」

思わず、小さなかすれ声が漏れてしまった。

私だけじゃない。

他のみんなも監督でさえも目を見開いて唖然としている。

速すぎる…。

相手のトップである坂下さん。

3年生のレギュラーでキャプテンらしい。

それにしても、海斗はどんな時もボールを先制して来た。

並外れた瞬発力が成せる技。

そんなうちのエースを坂下さんは超えている。

「強いですよ…。あのチーム。」


結衣ちゃんがポツリと呟いた。


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