(完)ずっと君といれるなら 〜再会〜
眉を下げて、心配そうに選手たちを見回す。

みんな、肩を落としている。

勝てるのだろうか?

そんな疑問が渦巻いている。

すると、自分の位置へと移動する海斗と目が合った。

思わず、心配の色を浮かべた瞳で見つめてしまう。

すると、海斗は口をパクパクさせて何かを伝えようとしている。

目を凝らし読み取る。

「まだ時間はある。
絶対勝つって言っただろ。バーカ。」

ニヤッといつもと変わらない笑顔を浮かべる海斗。

不思議と自信が持てる。

海斗がいる。

絶対に勝てる。


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