(完)ずっと君といれるなら 〜再会〜
ピッピッピーーーーーーー。

「やっ…やったああああああっ‼︎」

応援席全員総立ちで喜びを分かち合う。

後半が終わった。

あれから、1度も点数は決まらず。

1-2。

桜武の信念が赤坂に勝ったんだ。

隣に座る2人と肩を叩きあう。

コートの中の選手たちも抱き合っている。

反対に赤坂の選手たちは座り込んで涙を拭っている。

勝者がいるから敗者もいる。

当たり前だけど、辛い現実。

それでも、その負けの後どれだけ立ち上がれるかが問題なんだ。

赤坂…。
本当に強かった。

1年であの強さを手に入れるなんて到底不可能。

きっと、来年はもっとずっと強くなっているだろう。

それでも、きっと勝ってみせる。

赤坂のベンチの方へ感謝と敬意を込めて小さく頭を下げ、選手たちのもとへと駆けて行った。



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