(完)ずっと君といれるなら 〜再会〜
「っ…ああああっ‼︎」


やっと長い長い説教から解放され思わず大きく背伸びをした。

あの後昼休み、私たちは職員室に呼び出され20分に渡るであろう説教に捕まっていた。

「ちょー、疲れた…。」

さすがの海斗も言ってみれば試合の時以上にバテている気がする。

「はあ…腹減った…。」

絞り出すようにして声を出し空っぽのお腹をさする。

「俺も…。でももう5時限目始まるぜ?」

ニヤッとそう言って笑う海斗。

「サボるわよっ‼︎」

そう言って私は海斗の手を握って教室まで全力疾走し、先生が来る前にお弁当を持ち出した。

男子たちが小学生のようにヒューヒューと冷やかしてきたけど、気にしない‼︎





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