冷愛 ~すれ違いの愛~


「じゃぁ...。

先仕事あがります。」

「おぉー。

お疲れ様。」


早く。

早く帰って花音を抱きしめたい。

俺は必死に車を動かした。

「ただいま!!」

俺はいつもとは見違えるほど

元気な声で言った。


だけど...。

いつもの花音の

【おかえりなさい】

が聞こえない。

何故?

俺は花音の部屋を見に行った。
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