空に想うのは
―――そして地獄の35分間の終止符を打たせる為の
チャイムが鳴った。
「もう時間か…、じゃあ終わりー。」
そう言って先生は、私達が教科書を片づけている合間に
そそくさと教室から出て行った。
「あー。やっと終わったよ…。」
私は先生が出て行ったと同時に
後ろの席の瑞樹に話しかける。瑞樹は私の一番の親友。
「真帆ってばさ今日、裕隆君と一緒に遅刻して来て
みんなざわざわ言ってたんだよ?
真帆と裕隆は仲いいから…付き合ってるんじゃないかって。」
「はぁ!?」
私は思わず赤面する なにそれ