約束〜ずっとずっと君だけを〜
「え、じゃあ、別になにかに遅れたとかはなんもないの?」
「あたりめーじゃん!!今日はあの時、
ただ飯買いにいってただけだから。」
「ならよかったー!!安心安心♪」
なんも問題がなかったことを知って、
やっとわだかまりがひとつ消えた。
「てかさ、なんか買いに来たんじゃねーの?」
あ、そうだった。
今ここは、スーパーに入ってすぐのとこで、
たしかお母さんにおつかいを頼まれて…
……ん?あれ…?
「…なに買いにきたんだっけ?」
ほんとに思い出せない。
たぶんさっきひとりで自己完結させた話を
考えた時に頭を使いすぎたんだ。
ちらっと夏樹のほうを見てみると、
夏樹は俯いてたけど、なぜか小さく震えてた。
寒いのかなぁー?
「夏樹、震えてるけど大丈夫?」
そう話しかけると、もう堪えきれなくなったみたいな顔で思いっきりふき出して笑い始めた。