約束〜ずっとずっと君だけを〜


「なーなー」


「…俺?」


その男子は、やっぱり間違いなく俺に
話しかけているようだった。



「そーそー、俺ー!昨日さ、話したかったんだけど、話せなかったから。」



そーいうと、その男子はにかっと笑った。


「俺、佐々木勇太。勇太とでも呼んでよ♪」



「勇太、ね。おけ。俺は小泉夏樹。」



俺がそーいうと、勇太は突然笑い始めた。



「っはは!夏樹ってもしかして天然?笑
この前、夏樹は自己紹介したじゃーん!だからみんな知ってるよー!」



…たしかに。


よく考えてみればそうだった。



土日のことで、すっかり忘れてた。



それにしても……



なんとなく、勇太とは仲良くなれそうな
予感。



ただの勘だけどな。




「とりあえず、よろしくな。」


俺が笑顔でそういうと、



「もちろん!!俺、夏樹のこと好きになっちゃったし!よろしくな!」




なんか、ちょっと変なことが聞こえた気がするけどまぁ、スルーってことで。笑



勇太は俺が変な目でみてることに気づいて急いで訂正してるけど。



友達としてだから!俺、そんな趣味ないから!!



ってね笑笑




そんなこんなで、勇太とやりとりをしてたら先生がきて、朝の会が始まった。




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