約束〜ずっとずっと君だけを〜


ーーーーー莉香side


今日は月曜日。



ほんとなら学校だ。



ってゆーか、学校行かなくちゃ
いけないんだけどね。



でも、今日は学校よりも大切なことが
ある。




夏樹…いや、なっちゃんとのこと。



なっちゃんとのことを思い出すために
今日は学校をさぼる。




いつもどーり制服で家を出てきたから
お母さんにはまだばれないと思うけど。




たぶん、ばれるのも時間の問題。




だから、急がなくちゃ。




とりあえず、夢に出てきたあの公園へ。




やっぱり遊具は変わってる。



だから、なんとなくしか面影はない。





それでも……




いつもならなにも思わないけど、
昨日の夢と結びつけたらこの公園はすごく懐かしかった。




「なっちゃん……」




気づくとまた泣いていた。



ほんとに、どんだけなくんだろ、うち。




そして、この公園にきて思い出したことがひとつ。




うちとなっちゃんは毎日のようにこの公園で遊んでた。




うちは、もっと何かを思い出せるかも、
って思って、今は違う形だけど、
アスレチックのてっぺんに登って座った。




そして、ありきたりな話かも
しれないけれど、うちは寝てしまった。







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