約束〜ずっとずっと君だけを〜
テーブルにつくと、
すぐにケーキがでてきた。
お母さんがケーキが好きでうちんち、
常にケーキがあるもんね。
今日はチーズケーキみたい。
駅前のお店のおいしいやつ。
「…それで?なんで莉香は学校
さぼったの?で、何してたの?」
お母さんが真面目な顔して聞いてきた。
ちょっとだけ緊張した空気が
あたりをつつむ。
「えっと…あ、お母さん、昨日うちが
泣いてるの聞いてたんだよね?
そのこと。」
「そのことってどーゆーことよ?」
「だから、昔のこと思い出して、
なんで忘れてたんだろうってなって、
その原因探しに、記憶のピース探しに
公園にいってたの。」
「なんほどね〜」
お母さんはちょっと考えてから、
「莉香、それ私が悪いかもしれない。」
とか言い出した。
なんだ。
お母さんは覚えてたんじゃん。
「莉香、ごめんね??」
お母さんは優しかった。
もっと怒られるかと思ってたのに。
うちに笑顔が戻り、、、かけた。
「まぁ、学校勝手にさぼったのは
ありえないけど。」
……はははっ
そーですよね、、、
「罰として、学校から電話きたんだけど
これから1週間、先生のパシリだって。」
「え?せ、先生の、パシリ?」
それは想像してなかった。
家で1週間洗い物とかは覚悟してたん
だけど。
まさか、家の罰がなくて、
学校があるとは。
「なんか、先生に帰ってきたっていって
誘拐とかじゃなかったって言ったら、
“じゃあ莉香さんは1週間私のパシリして
もらうんで、よろしくお願いします。”
っていってたわよー」