人斬りお彦

そのころ私は一足先に宿舎の近くに待機していた。


そして象山が宿舎に近づいたところで、私はすぐに馬の前に飛び出した。


馬は驚き棒立ちに。
象山は落馬した。
そのすきに私は胴に一太刀入れた。

象山は刀を抜こうとしたが手遅れだった。


追いついた同志が既に象山の頭を割っていたのだ。



私達はすぐに斬かん状を出し逃げた。
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