幼馴染みと年下男子に振りまわされて
あたしが遅すぎなのか、突然渚があたしの手を握り走り始めた。
「え、ちょ!なんで!」
「のんびりしてたら遅刻するだろ!なんならお姫様抱っこで走る?」
ニヤリと笑う渚。
「はぁ!?そんなことしたらぶん殴るからね!?」
「へいへい」
冗談でもそんなの絶対にやめてほしい。
ていうか…。
何げに渚ってモテるんだよね…。
しっかりセットしてあるブラウンの髪。
二重の切れ長な目。
鼻筋通ってるし、笑うと三日月みたいな口。
…うん。これはかっこいい…のかな?
まあ、自慢の幼馴染みではあるよね。