許婚でたまるか!
それから二週間ほど経った、週末の朝ーーー




「ぐぅ。ぐぅ。ぐぅ………」



朝の10時。


その日私は珍しく寝ていた。



今はテスト週間で、ちょうど中休みになっている!



あたしは勉強疲れで深く眠っていた。




すると。




……………ん……?



なんか……


温かい抱き枕みたいなのが…あるぞ……?



モゾモゾと動くとやけに温かいモノが隣にある。



「ん~、あついぃ……!」


思わず背を向けると、今度はあたしの背中を誰かに突っつかれている感覚を憶えた。


「むにゃ……?」


眠気まなこで体ごとそっちに向けて目を開いて見てみると……。



「おはよ。」



…………………………。




………………。




……へぇ??



「…………ふぁ?……さえ……き………??」



「寝顔はかわいいね。お猿さん?」



あたしの目と鼻の先には冴木の顔があり、こっちを見てほくそ笑んでいた!!!
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