許婚でたまるか!
第三章

二人の朝食

「さっさと座れ、猿!飯が冷めちまう。」


着替えてリビングに来たあたしは、目の前の料理に目を丸くした!



「な、なんだこりゃ!!?」



彩りの良いサラダ。


カリカリに焼けたベーコンと目玉焼き。



そしてメインであろう、サンドウィッチが三種類!


他にもスコーンやら数種類のジャムが置かれている!


それらがお皿にバランス良く、品良く並べられていた!!



「なんなんだよ?!この料理……!!」



どっかの国の王宮かよ?!


と、ツッコミたくなるくらい、我が家ではあり得ない朝の光景だった……。



「なに突っ立ってんだ?早く座れって。……あ。さては猿。お前、朝は和食派か?…ったく、贅沢だぜ。さっそくケチつける気か。」


「いや、そうじゃなくてさ。……コレ、お前が全部やった…………なんて事は無いよな!!あははは!」


「は?やったけど。20分で。普通だろ。」


「え!!?に、20分ッ!?」
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